脳血管疾患(脳卒中)の後遺症
脳血管疾患(脳卒中)の後遺症とは
脳血管疾患(脳卒中)は治療をしても後遺症が残る場合が多いです。
脳の細胞がダメージを負ってしまうことで、体のまひや感覚障がい、最悪の場合脳に障がいが残り重症になる可能性もあり、日常生活に影響が出る場合もあります。
主な後遺症の症状は以下にになります。
運動麻痺
身体の半身が動きづらい、または動かなくなる症状です。
一般的に下肢よりも上肢に強く、脳出血の生じる部位によって身体への影響も変わります。
感覚障がい・目の障がい
触覚や痛覚が鈍くなる場合と逆に過敏になる場合があります。
脳出血が起こった半年後に痺れが強くなるケースもあるので、継続的なリハビリ、定期的に検診を受けることが大切です。
また、視野が狭くなる、片目の視野が見えにくくなる、物が二重に見えるなど視野にも影響が出る場合もあります。
発症後の一時だけでなく、長期間にわたり症状が残る場合もあります。
構音障がい・嚥下障がい
呂律の周りにくさを感じたり、食べ物を飲みこみ辛くなるなど、口内に影響が起こります。
大脳の片側に病変が限られている場合は改善できる可能性がありますが、脳内出血の起こった部位によっては難しい可能性もあります。
高次脳機能障がい
脳の重要な部分が損傷してしまい、神経に異常が起こるため、記憶障がい、失語症、注意障がいなど、様々な症状が現れてきます。
リハビリの必要性
後遺症による様々な障がいが残った方々が、元の生活を営むための能力を取り戻す訓練がリハビリです。
肉体的にもそうですが、精神面(心理面)を改善するためにもリハビリは重要になってきます。
しかし症状や後遺症は一人ひとり全く違います。
個々の症状に合わせたリハビリメニューを行うことがとても大切です。
ですが共通するのは「脳や身体の機能を改善する」「残った機能を開発・強化する」というところです。
例えば右手に麻痺が残り、発症前と同じ状態に戻らなかったとしても、左手の機能を強化して、よりよく生活が送れるようにサポートします。
実は脳細胞の損傷は残念ながら戻ることはありません。
ですが、脳内の壊れた回路を迂回して、別ルートを新たにつなげて命令することはできる可能性があるのです。
そのため、リハビリは継続して長く行い、諦めずに取り組んで行くことがとても重要になります。
維持期リハビリ
回復期のリハビリや治療により取り戻した身体機能の維持や、さらなる改善を中心としたリハビリを「維持期リハビリ」と言います。
また、日常生活の自立と社会復帰を目指してリハビリを行うので「生活期リハビリ」とも呼ばれます。
入院していた時期の受動的なリハビリから、生活のなかで主体的に行う必要があることが特徴です。
維持期には終わりはなく、日常生活を送るなかで動作を通じ、障がいが残る前の生活をできるだけ取り戻すことを目的として、できるだけ積極的に動くことを自然に取り入れることが機能の維持・拡大につながり、さらに生活の質の改善・向上にもつながっていきます。